フラガール:NK
久しぶり。フラガールは良かったです。常磐ハワイアンセンターができるときのフラダンサー誕生秘話で炭鉱夫の家族の女性たちがダンスを学んでプロとして踊るようになるということで、昭和40年の思い出とか松雪のダンスの先生の演技とか成長物語としての面白さとかあるんだけど、まず何よりも無駄なカットがない!ことが良かった。松雪演じる元SKDダンサーのフラの先生が、誰もいない練習場でひとりで踊るシーン(それを3人が影から見ていて感動して真剣に練習するようになる)、次に女子高生が同じ踊りを練習してかなりうまくなってから、反対していた母親が偶然それを見かけるシーン、最後に同じ娘が晴れ舞台でまた同じ踊りを衣装をつけて踊るシーン、それがすべて同じ振り付けであり、うまさが際立って分かりとても良い。練習シーンと本番シーンのモノトーンな色調と本番舞台のド派手なカラーとの色のコントラストも際立っているし。そもそも炭鉱のくすんだ色合いの中でダンスの先生の派手な登場、踊り始めるけど悲惨なドサまわりの色合い、最後のハワイアンセンターこけら落とし(っていうのか知らないが)の総天然色!って感じの色合い、計算されたその変化が良かった。生徒が先生をひきとめるために駅のホームでメッセージを踊る(送るのではない)ところとかも映画ならではだし、ボタ山の風景も福岡出身者としては懐かしいし。ボタ山といえば福岡の三池炭鉱は三井グリーンランドという遊園地になった。ハワイアンセンターだったら良かったのに・・・。
0 Comments:
Post a Comment
<< Home