カリブの海賊(Dead man's chest):NK
なにぶん映画館ではなくて飛行機で見たのでこんな映画を見ちゃいました。ストーリーには何の中身もなくて、そもそもディズニーランド展示の「ステレオタイプ」な海賊なるものをストーリーにしたわけだけど、一発目が当たったので二発目なんでしょうね。しかし、これは三発目につながらないと終わらないようになっており、シリーズ化決定のようです。映画としては特撮のレベルが高いと思う。たこの化け物のねっとりしたところなんて(欧米人はねっとりが嫌い)、よくやるねってくらい。もぐっていた帆船が海の上に浮かび上がるシーンとか意外な展開が画面としては実にリアルで素敵でした。つくづくストーリーは何もないが・・・。ディズニーランドで乗り物に乗っているのと同じ感覚。それのすごい版。ただ、痛感したのは、米国カルチャーというか価値観への違和感。というのは、男が女を追いかけるなかで、自分がいればこの船のかなりの人数が殺されることを感じながらも正義が自分にある限り戦うところとか、女ができるだけ多くを助ける為に仲間をだましてしばるところとか、イラクでもなんでもそうなんだけど「ある程度の仲間の被害は自分が正しいとこでは当然であり、多少の問題は正当防衛であって目をつぶる」ところがストーリーにかなり明示的に示されたように感じた。ディズニー映画っていうのは、いわゆるPolitically incorrectな映画といわれていて、女性が白馬の王子を待つストーリーとかピーターパンではインディアンがおかしな描かれ方をしたとか批判されたが(ポカホンタスで取り返そうとした?)、新しいタイプのIncorrect-nessな気がする。英米的には受け入れやすいんだろうけど、大陸欧州とか日本ではちょっとこういうの、ストレートに受け入れてはいけない気がする・・・。海賊はそれでいいけど、まっとうな人はもっとまっとうに判断をするべきではないのか・・・・?次回にご期待?!男と女が黄泉の国に自分がいけにえにした船長を探しに行くらしいよ。いやはや、アメリカ外交のことじゃねーだろうなぁ。
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